【美術出版社版:ロバート・パーカー著ボルドー第4版】
1983年以前は、ここは、ラ・ミッション・オー・ブリオンのセカンド・ワインだった。当時の所有者ウォルトナー家は、ラ・ミッションよりもこのワインにより多くのプレスワインを加える傾向にあったため、濃厚でタニックなワインが生み出された。そのため、いくつかの昔のヴィンテージは夢のようにすばらしく熟成し、オークションで探してみるだけの価値がある。
1983年以降は、管理人のジャン・デルマが、フィネスとよりしなやかなタンニンを持ったワインをつくるようになった。デルマは多くのブドウの植え替えを実施したので、樹齢は比較的若い。1990年代後半以降、樹齢が上がるにつれ、ラ・トゥール・オー・ブリオンは舌触りと豊かさが増してきた。
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